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◆箱庭の外堀◆

マシュマロありがとうございます~ :: 2022/09/19(Mon)

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お久しぶりです~
マシュマロを頂きましたのでお返事します~

今回頂きましたのはこちらのマシュマロ~

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以下返信です。
***

はじめまして! メッセージありがとうございます。
ちょっと語ります。

10年分の愛がこもった感想を送ってくださって本当にありがとうございます。作者冥利に尽きます。
『箱庭に追慕』は私が学生時代から書き続けているので、就職や引っ越しなど生活の基盤が変わるたび休憩を何度もしてきました。

読者様も10年で人生色々とあって、漫画から離れる時期もあったかと思うのですが、それでも今も忘れずにいてくださってありがとうございます。
やっぱり、10年も経てばこの漫画の存在すら忘れる人も多いので… すごく嬉しいのです。

『箱庭に追慕』は私も大好きです。
作者なのに堂々と言っちゃうくらい大好きです。

それはこの漫画を描き始める以前から私は漫画家を目指していて、編集者の方々から色々なことを言われた反動から来ていると思います。

「漫画とは娯楽であるから、読者の気分を害してはならない」
「絵柄はエッセイ向きなのだから、エッセイを書くべきである」
「ドロドロとした心の中の鬱憤を出すのではなく、登場人物の成長物語を出しなさい」
「売れている○○のような漫画を描きなさい」

これらは編集者の方々から言われた言葉です。商売だから仕方が無いのです。

でも私は需要が少数だったとしても、エッセイのような単純な顔の子たちが心の中のドロドロを吐き出しながら、つらい現実の世界を生きている物語が作りたいのです。
嫌な事、辛い事、悲しい事の中に光るものを見出した子たちの人生の話が作りたい。恥も外聞も投げ捨てて、真剣に生きている子たちが描きたい。

『箱庭に追慕』はそういった心の中から来ていて、これこそが私の本当に書きたい物語なんだと思います。
だから書いているだけでもすっごい楽しいんです。

このままストイックに完結まで書き続けていくことを私も望んでいたのですが、現在は『箱庭に追慕』を一旦止めて、金銭的な理由で副収入を求めて動いています。

(私事で申し訳ないのですが…)
立派な学歴もスキルも無く、漫画を描くことに一直線でまともな資格も無いため、リアルの収入がね… 低すぎて… このままじゃ漫画そのものを諦めていかないと先が無いステージになってきてるんです。お恥ずかしい話。

逆に『箱庭に追慕』を商業化できないものかと模索した時期もありましたが、
物語冒頭のつかみの部分が悪すぎて、
(私としてはこの入りこそが良いと思うんですが…)
お話全体が長すぎて
(私としては途中まででも良いんですが…)
結局駄目でした。

昨今の漫画はツイッターでの宣伝のしやすさも兼ねて「最初の4Pでどんな漫画かわかるようにする」のが定説だそうです。
難しいですね。


『箱庭に追慕』を読んでくださってありがとうございます。
この漫画は私にとって「生きている実感」でもあります。

私自身、箱庭を一旦止めてこの先どうなるかわからない旅路に出てしまい、沢山の挑戦をしていますが、振り返ればやっぱり『箱庭に追慕』が大好きです。

『なごみのほなみ組』やそのほかの短編についても、それぞれ別ベクトルで愛着があるのですが今回は『箱庭に追慕』について語りました。

今後、どういったご報告が出来るか分かりませんが、頑張ります。
読者様もご自愛ください。

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