
170話更新しました。
サイトの訪問、漫画の閲覧、WCRへの投票、拍手ありがとうございます。
補足が今日は長いです。

135話。
…七月がビッチというのはこの『死んでも犯人が分からない』の為でした。
七月は
「仕事で関わった人は食いつくす系ビッチ」とか「友人は全員食いつくす系ビッチ」とかじゃなくて
「富山君が憑依して見えた人だけを食いつくす系ビッチ」です。
道で見かけただけの男でも富山君に見えればムシャムシャします。
それってつまり、七月自身にしか分からない基準で男を選んでいるわけです。

136話。
規を追ってきただけの人に対してもいきなり飛びつきます。
富山君に見えりゃもう何でも良かったんです。
すれ違っただけの名前も知らない男でも良いんです。
すれ違いながら抱きつきます。
だから七月が『殺人』で死んでいる場合、動機を持ってそうな人間を絞るのが難しい。
もしかしたらその辺で名も知らぬ男を捕まえて、恨みを買って死んだのかもしれない。
名も知らぬ男には彼女がいて、彼女が七月を恨んで殺したのかもしれない。
いやいや、もしかしたら自殺かもしれない。
それとも、本当に事故なのかもしれない。
なにせ他人には脳内が理解できない女でしたから、
普通の人が亡くなった場合よりも事件解決はすごく難しいものになったと思います。
「2人の子供を残して自殺するわけがない!」・・・とは断言できない女でした。

147話。
実はこれが運命の分かれ道でした。
七月が白坂に対して少しでも色目を使っていれば、七月は生きていたのです。
ぼかして言われていますが、170話の『噂話』は実質の殺害予告。
それを止めることが出来たのは白坂だけだったんです。
白坂は
『七月が生き、常に七月が裏切って収入が無くなる心配をすること』
(自分の娘や元妻に手渡す金が無くなる事)と
『七月が死に、収入が無くなるリスクが減る事』
(自分の娘には当分の間は会える事)を天秤にかけて後者を選びました。
その選択の根本には
「僕が黒見さんを助けても、黒見さんは僕をその辺の男以下の存在にしか見ていない。
だってどんな男にも飛びつく人なのに、僕に限って抱きついても来ない。
それって『男』とすら見られてないってことで、僕には微塵も興味が無いんだ。
そんな振り向いてもくれない人に尽くせるわけがない。
愛してもくれない人の為に…あなたの命のために僕の生活を崩されるわけにはいかない。」
という気持ちがあります。
・・・その点、すごいですよね

高崎って、
『美菜が振り向いてくれる可能性』なんて全く無いのに尽くしてるんですよ。
高崎どうなってるんでしょうね。あの男、馬鹿ですね。
というわけで、今回のお話は高崎との対比になっています。
白坂が「あなたには尽くせない」と言ってくれているおかげで
高崎の頭おかしい具合に気がついてくださればと思ってます。


「出来る人」というのは高崎のことでして…
でも、白坂と高崎の大きな違いは「娘」なのかもしれませんね。
「娘」がいない高崎は身軽な分、美菜に遠慮なく尽くしているんだと思います。
*****
さて。
実は白坂、女性に対してかなり積極的に出てくる男だったりします。
でも喧嘩には弱いので男相手だとかなりの弱腰になります。

女性好きではありますが、女性の趣味がものすごく悪い。
白坂が惚れる女は大体悪女だったりします。

その悪女好きは自他共に認めるものらしいですが、
あくまで「悪女が好きだから告白する」んじゃなくて「好きで告白した女が揃いもそろって悪女だった」パターンです。
そんな白坂の趣味は剣玉。

我流でコツコツとやってます。暇さえあればコツコツ。
女性にアプローチしてデートまでこぎつけても、
待ち合わせ場所の待ち時間にコツコツ剣玉してるので大体その辺でフラれます。

でもそんな剣玉好きも気にしない女性もいるようで、白坂は2回の結婚にこぎつけています。
…ただし、相手の女性は悪女なので2回の離婚にも至ります。
その2回目の結婚時で出来た女の子が今回の『娘』です。
娘の名前は『みこ』と言います。
…やっぱり自分の娘って言うのは目に入れても痛くない程かわいいものでして。
二回目離婚後の白坂は、元妻の方で暮らしている娘に会いたいと定期的に思ってしまいます。
だけど元妻から提示されるのは高額な金額。
それでも金を見繕って出し続ける白坂。

彼が「お金に困ってる」というのはそういうことです。
実は白坂の話には続きがありまして。
悪女である元妻と二人で暮らす娘の『みこ』。
もちろん、母親の影響を受けまくりです。
『みこ』は母から、男をモノにする技術やテクニックを直伝で受け継ぐことになります。
そして娘の『みこ』は結果として、芸能人になります。

(77話のおまけより)
寿司屋若大将の父、寿司屋大将が大好きなアイドルというのは白坂の娘です。
大将は『みこ』の為に早めの引退を決意してアイドルをおっかけるようになりました。
『みこ』はそこまで大きく罪な女に成長することになります。
そして『みこ』は、ちょいとした運命のいたずらで黒見紀一に出会う事になるのですが・・・
それはまた語られるかどうかも分からない別のお話。


というわけで、長々と広範囲に広がった補足説明でした。
- 補足説明
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155話まで読んでくださった方々、ありがとうございます。
今回は155話更新直後にお話しできなかった補足説明です。
155話で「ノル=2号」だと判明したわけですが、そう思うと
141話で七月から2号への『1号を探して』というお願いが叶っているということがわかります。

2号(ノル)は規の死後、1号(A君)と会う事になります。

でもこの時の1号(A君)はもう七月の事を諦めかけています。
(正確に言うと別の目的(人間のくしゃくしゃな顔)に向かって走っております)

きっとこの時、A君が七月の元に帰っても邪魔にはならなかったと思います。
でもノルは七月の事を言いませんでした。
言わなかったのか、言えなかったのか、分からなかったのかは今後の展開にて分かりますが
もしもノルが七月からの伝言をA君に伝えられたなら


A君があんな寂しい死に方をすることはなかったように思います。
A君と七月は恋人同士じゃないし、
お互いを「好き」と言い合える関係には成れないだろうけれど、
2人が一緒にいたならば、2人は今よりもずっとずっと胸を張って「幸せ」を言えたでしょう。
- 補足説明
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今回のお話は『おまけ』です。
実は本編の流れに全く関係がありません。
でも、人気投票での紀一は一位二位を争うほどなので
紀一の方にもスポットライトを一瞬当ててみました。
「どうして紀一はこんな性格なの?」っていう疑問に答えるには
今回が一番のタイミングだと思ったのもあります。
さて、久々に長ったらしい語りをします。
*****
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- 補足説明
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短編『1973年』いかがでしたでしょうか。
*
この物語の主人公:レオ(様) は私の作品であまり見ない女の子を目指してみました。
レオの全く動かない表情に期待を持ってくださった読者様もいましたが、
やっぱり女の子なので動揺もしています。
男とリリア嬢については何も考えておりません。
男には名前すらありません。 ヒゲで未成年ってたまにいるんですよね。 良いですよねヒゲ未成年。
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我が漫画の師はいつも言っていました。
「ちゃんと調べて描きなさい。
資料を見ながら正確に描きなさい。」でもよく分からんです。
建物を描いても「これ何か分かんなくてスルーしてたわ」って言われる私です。
絵は苦手分野です。
絵に限らず、調べ物は苦手分野です。
調べ物をしてもどうしても妄想が入ってしまって上手く現実を受け入れる事が出来ません。(深刻です)
そんな私が現実を受け入れようとして頑張った作品が『1973年』になります。
「とにかく調べ物をして、ちゃんとした事実に基づいて作品を作ろう」と思ったのですが…
作中にその成果が全く現れていません。
いつもオチやシーンを中心に考えて物語を作っているので、
「モチーフ」から入るという異例の作り始めに四苦八苦しています。
さて、今回のお話のモチーフですが
ラベルが絵として売れるワインは実在しています。その名も
「シャトー・ムートン・ロートシルト」というフランス産の赤ワインです。
追記の方では私なりに解説してみますが、
ファンではなく素人なので情報が間違っている可能性も大いにあります。
…というか間違ってると思います。
コメント機能をONにしておくので「変な情報を広げるな!」という方がいらしたら
コメントでお教えくださるとうれしいです。訂正させていただきます。以下、追記。
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